ＯＣＮでＶＰＮの構築

固定IPアドレス

　IPアドレスとは、インターネット上の機器を識別するために指定する、ネットワーク上の住所に当たるものです。アドレスという名の通り、場所としての役割をあります、変動IPでは回線の切断・再接続を行うことで、その都度IPアドレスの再割り当てが行われてしまいます。

　固定IPアドレスを取得する場合、インターネット接続を提供するISP（Internet Service Provider）から割り当てられたアドレスは、変動するIPアドレスが割り当てられます。インターネットVPNでは、固定IPアドレスが必要となり、固定IPを提供できるISPを選択する必要があります。

　以前使っていたIPアドレスは、第三者に再度割り振られてしまうことになります。そのため、変動IPのままではVPNの運用は困難となります。固定IPを取得することで、回線の切断・再接続を行っても、常に同じ固定IPアドレスが割り当てられ利用できるため、拠点間通信でも常に同じ箇所の参照が可能となるために、VPNの運用には必須と言えます。

　なお、変動IPでも回線をこちら側から切断しなければ継続して同じIPアドレスが使えるので、固定IPを取得しなくてもよいのではないかと考える場合もありますが、ISPのサーバーメンテナンスによる一時切断や、不慮の停電などにより強制的に回線が切断される可能性があるため、変動IPでのVPN運用はまず考えられません。

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